2017年4月5日 (仮訳)100年以上経って再発見された種、Lachnea poiraultii Van Vooren, N. et al., 2015. Lachnea poiraultii (Pezizales), rediscovered after more than one hundred years. Ascomycete.org. Available at: http://fulir.irb.hr/id/eprint/1996 [Accessed April 5, 2017]. 【R3-03903】2017/04/05投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スペイン、ポルトガル、およびクロアチアからLachnea poiraultiiを報告した。 本種は1900年にフランス南部から記載されて以来報告されていなかった。 複数遺伝子に基づく分子系統解析でピロネマキン科において独自の系統を形成したことから、本種に対して新属Paratricharinaを提唱した。 (新組み合わせ、ポルトガル/スペイン/クロアチア新産種) Paratricharina poiraultii (Boud.) Van Vooren, U. Lindemann, M. Vega, Ribes, Illescas & Matočec 旧名:Lachnea poiraultii Boud. 語源…(属名)Tricharina属類似(para-は「側」や「隣」の意) ※レクトタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Hoffmannoscypha pellita 子実層面の色が類似している 子実体外面が毛状 nrLSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じピロネマキン科Scutellinia–Trichophaea系統に含まれる) 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子に油滴を含む nrLSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Humaria solsequia 子実層面が橙色 子実対外面に褐色の毛を有する 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より子嚢胞子の油滴のサイズが大きい Tricharina praecox 肉眼的形態がやや類似している 子実層面が黄橙色 子実体縁部に褐色の毛を有する 顕微鏡的形態がやや類似している nrLSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じピロネマキン科Scutellinia–Trichophaea系統に含まれる) 本種と異なり子実体外面全体ではなく縁部のみに毛を有する 本種より子嚢胞子の”polar granule”の数がずっと少ない 本種と異なり子嚢胞子が永続性の鞘に包まれるという特徴を欠く 本種と異なり子嚢胞子が成熟時厚壁ではなく薄壁 本種と異なり外被層が矩形菌糸組織でのちに円形菌糸組織~類多角菌糸組織になるのではなく円形菌糸組織~多角菌糸組織からなる 本種と異なり外被層が褐色の細胞からなるのではなく縁部が褐色、下側面が無色の細胞からなる nrLSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tricharina gilva 肉眼的形態がやや類似している 子実層面が黄橙色 子実体縁部に褐色の毛を有する 顕微鏡的形態がやや類似している nrLSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じピロネマキン科Scutellinia–Trichophaea系統に含まれる) 本種と異なり子実体外面全体ではなく縁部のみに毛を有する 本種より子嚢胞子の”polar granule”の数がずっと少ない 本種と異なり子嚢胞子が永続性の鞘に包まれるという特徴を欠く 本種と異なり子嚢胞子が成熟時厚壁ではなく薄壁 本種と異なり外被層が矩形菌糸組織でのちに円形菌糸組織~類多角菌糸組織になるのではなく円形菌糸組織~多角菌糸組織からなる 本種と異なり外被層が褐色の細胞からなるのではなく縁部が褐色、下側面が無色の細胞からなる nrLSU+EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される